馬場由知子 / 栃木県益子町


2006年11月01日 at 6:31 AM 投稿


最高の環境を求めて益子へ来て20 年。温度差もなく簡単操作の大築の窯に満足。

陶芸との出会い

生まれは北海道・旭川です。母親が木彫り教室をしていたこともあり、家にはやきものが沢山あって、工芸品は身近な環境でした。18歳のときに短大入学と同時に上京しましたが、「卒業して社会人になったら絶対に陶芸をやろう」と決めていました。
20歳のときに損保会社に入社したときに、大泉学園の陶芸教室に入ったんです。最初にやったときは、とにかく楽しくて楽しくて、とにかく土をいじっていること自体が楽しかった・・という感じですね。


陶芸の楽しさとは

馬場由知子今も昔も変わらないのですが、やはり、作ったものが使える楽しみですね。もともと、料理や生け花、部屋飾りが好き、というせいもありますね。実際に作っている時間は全工程の3割程度で、他の7割は段取りなどの時間なのですが、作っている時間が特に楽しいですね。
ただ考えていてもダメなのが陶芸。粘土をいじりながら考えないとアイデアは出ません。とにかく土を触らないとダメですね。
特にワクワクするときは、新しいものを作り始めたときですね。作りながら、「これっていいかも!」と感じたときなど。そして、思った通りに焼きあがったときは嬉しいです。
また、穴窯を焚くときには特に興奮します。穴窯には、薪をくべる楽しさがありますね。


益子に来た理由

馬場さんの作品益子に来て20年になります。最初は年齢的な点からあせりもありました。ただ、常に「毎日、やきものができる良い環境を」と考えていたので、益子に来た目的は「やきものをやるため」とはっきりしていました。
益子の良いところは、良い先生や良き仲間がいるところ。そして、地元の人たちがやきもののことを良く分かっているので日常会話の中でもやきものの話が出来るところですね。その点は「さすがやきものの町」って感じですね。
とにかくやきものをするには絶好の環境で、益子に来て3、4年してからは「もう益子でしかやっていけない」と思うようになりました。


大築の窯を使って

愛用の大築のガス窯と大築の窯との出会いは、13年前に、私の独立のうわさを聞きつけた営業の米川さんがセールスに来たのがキッカケです。とにかく、自分の製品に自信とプライドを持っていたのが印象的です。谷口さんのお父さん(創業者・谷口俊夫)も知識と自信を持った方で、谷口さんの言うとおりに焼いてみたら、簡単にうまく焼くことができました。なので、出会ってすぐに大築さんの窯に決めました。
大築の窯は、レンガも上質でしっかりしている印象ですね。製造から据付まで仕事が丁寧ですし、とにかく一生懸命。プロ意識を感じる仕事ですね。
13年使ってみて、還元のかかりが悪くなることもなく、また温度差がないのが驚きました。温度差はあって当然だと思っていましたから。使うにしても思ったより難しくなく、「簡単化」されてあるんですね。
谷口さんが「使う人は窯と一生付き合っていくんだから・・・」とおっしゃっていた言葉を思い出します。


アフターサービスについて

馬場さんの作品とにかく窯に不満はありません。大満足です。1993年に1基目を買い、2000年に2基目を買いました。1基だけだと展覧会前など特に仕事が回らないので2基あって大助かりです。
アフターサービスは完璧。すぐに来てくれますし。こちらは「すぐに」とは言っていないのですよ。「売ったら終わり」の姿勢でないことは確かですね。連絡がとれないことはありませんし、こちらの悩みを電話だけでも把握してくれる点は嬉しいですよね。
窯の購入、使用は不安がつきものだと思うのです。ですが、大築さんの窯とサービスに出会って本当に良かったと思っています。


夢と今後の目標

食器と花器を一貫して作っています。他のものにはあまり興味がありませんね。販売面でも益子に来た当初は景気も良く順調に売れました。最近は少し厳しくなった面もありますが、前向きに取り組むように頑張っています。
今後は色々なもの、新しいものに挑戦したいと思っています。一回上手くいったものは全て過去のもの。良い意味で作品を見てくれる人を裏切り続けたいです。


これから陶芸を始める方へのメッセージ

まずは土にさわってみてトライしてみること、やってみることが大事ですね。焼く難しさはあるので、勉強や経験は必要ですが、土いじりは楽しいですよ。
プロになるなら、焼く難しさは乗り越えなくてはならない壁ですね。プロは、求められた納期、個数、条件、焼き上がりで納められることがプロの条件ですから。


馬場由知子さんプロフィール

北海道旭川出身

高内秀剛氏師事

栃木県益子町上大羽在住